ごあいさつ

 

「今まで受けたたくさんのご恩を返したい」

はじめまして、ニィティ代表の前川です。
ニィティは2005年3月、震災後10年を機に、NPO法人Ngitiを設立いたしました。

私たち夫婦は昔から、子どもが大好きで、いつか困っている子ども達のために何かできたらと、夫婦で話していました。ある日、テレビでフィリピンの子ども達に囲まれて活動する日本人の姿が紹介されていました。それは現在、活動を共に行っている「サラマッポ会」でした。
サラマッポ会はフィリピンでチャイルドスポンサーの活動を行うNGOです。その後、サラマッポ会のスタディツアーに夫婦で参加し、その時出会った子ども達の笑顔にとても感動しました。子ども達は皆、目をキラキラ輝かせ、将来に夢を抱いていました。
一方で、お金の問題でこの子達の夢が消えてしまう現状を大変悲しく思い、「この子達のために何かできることないか」と考えるようになり、しばらくは、サラマッポ会を通じて、アジアへの子どもたちの奨学金支援や留学生の受け入れを行ってきました。

やがて、阪神淡路大震災をきっかけにより深く活動を開始していく決意をしたのです。
幸い近しい人の命は無事でしたが、変わり果てた神戸の街に愕然としし、しばらくは震災のショックが癒えず、不安を抱きながら過ごしていました。

ある日の午後、重い飲料水とおにぎりを持って知人宅に向かう途中、通りすがりの学生さんが「荷物重いでしょう?持ちましょうか?」と話かけてくれました。その優しさが嬉しくて、今でも覚えています。震災後は本当に、日本中、全世界の人々に助けてもらったと思っています。

その時の恩をいつか少しでも返さなければという思いが、日が経つに連れ、しだいに大きくなっていき、震災後10年を機に、NPO法人として、現在のNgitiを設立し、本格的に活動を開始したのです。
今度は活動の対象をアジアの青少年のみに絞らずに、自分の身近な人も含めて様々な人を笑顔にできればと考え、「絵手紙交流事業」を始めました。

絵手紙を選んだ理由は、以前、病気で入院をしていた際、知人から絵手紙をもらったことがあります。読んでいると絵手紙から、その方の思いがまっすぐに伝わってきました。
絵手紙は描いた方の心情がダイレクトに表れると想います。その体験から、「絵手紙は世代や国籍を超えて様々な人々の心を通わせることのできる温かいツールではないか」と思い、絵手紙教室を通じたコミュニティ事業を開始しました。

“Ngiti(ニィティ)”とは

「”Ngiti”とは、フィリピン語で“笑顔”という意味です。
物質的には貧しくても、夢に向かって笑顔で努力するフィリピンのみなさん。素晴らしい笑顔に出会わせてくれた感謝を忘れず、その笑顔の輪をしっかりと広げていきたい。そんな思いから会の名称にいただきました。
「あなたの笑顔を誰かの元気の源に-」ニィティはアジアの青少年支援をはじめ、様々な事業に取り組んでいます。

代表理事 前川博子 (Hiroko Maekawa)
■ニィティ事務局
E-MAIL:info[at]ngiti.net

ニィティの活動

私たちは1989年からフィリピンを中心に経済的に恵まれない青少年に対し教育援助や文化交流を通して、子どもたちの素晴らしい笑顔(フィリピン語で笑顔の意味)に出会いました。その笑顔の輪をしっかりと拡げていきたい!そんな想いから会の名称とし、震災十年を機に「NPO法人ニィティ」を設立(2005年4日1日)しました。
前身の活動を継承しアジアの恵まれない青少年に対して教育援助や文化交流事業及び在日留学生に対しては絵手紙教室を通じたコミュニティの場を提供し、異文化、異世代の交流を図りながら大震災で学んだ教訓を語り伝えて参りました。
2011年度は、阪神・淡路大震災の恩返しとして東日本大震災の被災地、仙台空港では、応援絵手紙展を開催し、復興を願う神戸の一人ひとり心を600枚の絵手紙作品に託してお届けしました。
ニィティは、これからも「あなたの笑顔が誰かの元気の源に」そのような想いで、さまざまな事業に取り組んで参ります。

【ニィティの主な事業】
●教育援助事業=アジアの恵まれない子どもたちへの教育援助及び文化交流
●文化交流事業=絵手紙教室の開催及び絵手紙展開催
●スポーツ交流事業=ユニバーサルスポーツ、ディスコンの普及啓発と競技開催
●献血推進応援及び献血協力を行います。

*国際交流支援事業

在日留学生支援・日本語教室開設・留学生の受け入れ・サラマッポ会を通じて学生のスポンサーとして奨学金提供をしています。又現地NGO・日本企業と連携してニィティ独自の日本語教室の開設を予定して準備に取り組んで行きます。
私たちが目指すのは、日本語の習得と同時に日本文化や生活習慣を学べる、温かな交流の場としての日本語教室です。この事業実現に向けて、多くの方からのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

*絵手紙コミュニティ事業

コミュニテイのふれあい・こころの交流を柱に、防災のこころを伝える絵手紙教室を開催しています。阪神・淡路大震災では、文化・言語の違いから多くの滞在外国人(留学生15名)も犠牲となりました。震災の教訓を継承し次世代へ伝えていこうとの想いで、「コミュニテイのふれあい・こころの交流」を柱に、震災や自然災害で得た体験・学びを絵手紙で表し、大切な方へのメッセージとして伝えあう絵手紙教室を開催し、そこに異文化、異世代が集い、言葉の壁・世代の壁を越えた温かな国際交流の輪が広がっています。

*ユニバーサル・スポーツ推進事業

ニィティでは、誰でも楽しめるユニバーサル・スポーツ「ディスコン」を推進しています。つきましては、日本ディスコン協会様、会長桧山武雄様、及び兵庫県ディスコン協会代表松田武司様のご理解とご協力を賜り、兵庫県ディスコン協会神戸支部の設立の運びとなりました。
2012年度は、神戸市を中心にディスコンの普及啓発と競技開催を行い、青少年や高齢者、障害者の社会参加を促進するコミュニティスポーツの普及を通じて、支え合う地域社会創りに寄与します。

過去の主な活動

2009年「1.17 防災のこころを伝える絵手紙展」

ニィティが2008年度中に取り組みました、約11回の絵手紙教室において描かれた作品 またこの取り組みに賛同してご参画いただいた作品から約375枚をセレクトして一堂に(阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター防災未来館1階ロビー、1月14(水)~2月1日(日))展示しました。
大震災から14年、これまでに学んだ教訓を決して風化させず、次世代に語り継ぐ努力を怠るわけにはいきません。そうした願いを込めて県内外の大勢のみなさまが描いて下さいました。その1枚1枚の絵手紙に満ちる強い願い、優しさと温もりを共有し、語り継ぐことの大切さを全ての皆様と確かめ合うことができました。
本当にありがとうございました。
これからも絵手紙を通して温かい交流の輪を拡げて参りますので、どうぞご支援ご協力を お願い申し上げます。

絵手紙展の開催を新聞各紙や情報誌に取り上げていただきました。
(NHK(ニュース神戸)・神戸新聞・毎日新聞・産経新聞・ラジオ関西げんきKOBE他)




2008年「防災パーク」2008(2008年8月30、31日開催)

「防災バーク」2008はNHK放送センターをメイン会場に「情報が命を守る」をコンセプトとして、来場者が楽しみながら防災の知識や災害時の対処法などを学んでいただくためのイベントです。
ニィティは昨年と同様、東京・渋谷NHK放送センター4階の展示・体験ゾーンで「防災のこころを伝える絵手紙」展示に加え、今年度は絵手紙体験コーナーを設けました。

「防災パーク」2008 2日間の来場者数
30日9,735名
31日15,268名
合計25,003名

“ニィティのワークショップ”
「防災のこころを伝える絵手紙」
展示&体験コーナー 来場者数412名
絵手紙体験コーナー 参加者数167名

皆様のご支援に感謝申し上げます。


2008年「1・17の絆 防災のこころを伝える絵手紙展」

「1・17の絆 防災のこころを伝える絵手紙展」は無事終了することができました。
絵手紙教室開催、教室参加、作品づくり、開催協力などにわたり、大勢のみなさまに大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
特定非営利活動法人ニィティ代表 前川博子



2007年「忘れない、1・17の絆 絵手紙展」

「忘れない、1・17の絆 絵手紙展終了」ご協力ありがとうございました。
今回の絵手絵展は「絵手紙を通じて、震災の記憶や・教訓を継承し次の世代へ伝えていこう」との想いを込め、多くの方々や団体のご協力を賜りました。また共催でもある、「人と防災未来センター防災未来館」は防災に関心を持つ多くの人が集う場所であり、防災意識の大切さを発信することができました。
これもひとえに皆様のご協力のおかげであります。深謝申し上げます。

NPOニィティはこれからも国内外の活動において、「絵手紙教室」の開催を大切な柱に実践してゆきます。絵手紙は、誰もが気軽に取り組むことができ、その真心がふれあいの形となって表れる大変魅力的なものです。どうぞよろしくご支援くださいますようお願い申し上げます。
2006年度「市民による追悼行事を考える会」
呼びかけ人 特定非営利活動法人ニィティ

ニィティは神戸マラソンを応援しています

感謝と友情コーナーに二ィティブース(作品展示と神戸から大切な人にメッセージを書く)を設けていただきました。
「絵」と「言葉」で伝える絵手紙。それは、描き手の真心が、そのまま受け手に届けられ、喜びの輪が広がります。
ゴールを目指し走りぬくランナーたちに真心を届けたい…
神戸マラソンは、小学生には参加資格がありません。
しかし、応援することはできます。神戸の子どもたちが、すべてのランナー1人1人に、オリジナルメッセージを届けます。 子どもたちの純粋な心が、きっとみなさまに伝わることでしょう。









メッセージを書くなかで、ランナーのゼッケン引き換えの中に、当二ィティ製作の「神戸市内の小学生の応援メッセージカード」が入っており、その子供達のメッセージに感動・感激です。そのメッセージに応えるように、子供さんたちの学校宛に「感謝のエール」を一生懸命書いており、双方の友情交換の場になりました。大会当日(20日)は感謝と友情を心になびかせ42.195kmを走りきり、その達成感・満足感を持ってふるさとに帰り、神戸の話題に花が咲けば喜ばしい限りです。

被災地からお見えになったランナーのみなさん!神戸の元気をもってお帰り下さい。
ランナーのみなさまお疲れ様でした。

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